新たに惑星8個確認、生命存在の可能性ある圏内

生命存在の可能性ある圏内で新たに8個の惑星を確認

2015.01.07 Wed posted at 15:52 JST

(CNN) 広い宇宙の中で、地球以外に生命が存在する惑星はあるのか――。その答えに、科学者たちがまた一歩近づいた。生命存在の可能性がある圏内で新たに8個の惑星が見つかり、このうち2個は今までに確認された惑星の中で最も地球に似ているという。

米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのチームがこのほど、米天文学会(AAS)の会合で報告した。

8個の惑星はいずれも、公転する恒星から近すぎず遠すぎず、水が液体として存在できる「ハビタブルゾーン」に位置しているとみられる。惑星の表面は、地球と同じような岩石でできている可能性が高いという。

特に有望なのは、「ケプラー438b」と「ケプラー442b」の2個だ。438bは直径が地球より12%大きく、地球型の岩石惑星である確率は70%。地球からは470光年離れている。442bは地球より33%ほど大きく、岩石惑星の確率は60%。地球からの距離は1100光年、ハビタブルゾーンに入っている確率は97%とされる。

ただ同チームによれば、これらはまだ「有望な候補」にすぎず、生命が本当に存在できるという確証はない。

米航空宇宙局(NASA)で昨年開かれた地球外生命探査についての会合では、NASAが2009年に打ち上げた「ケプラー宇宙望遠鏡」による観測の成果などに基づき、「もうひとつの地球が発見される日は、技術面からみてすぐそこまで近づいている」との見解が発表された。ケプラー宇宙望遠鏡は惑星が恒星の手前を横切る際、恒星が暗く見える現象を検出することによって、地球に似た惑星を探している。

しかし、今回確認されたような惑星を実際に見ることができるのは何世代か先の望遠鏡になると、チームのメンバーは指摘する。人類がそこまで到達する日は、さらに遠い未来の話だ。同メンバーは、「まず火星に行くことから始めなければ」と語った。

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