米NY警官射殺の容疑者、犯行前に警察への怒り投稿

ニューヨーク市ブルックリン区で警官を狙った銃撃事件が発生

2014.12.22 Mon posted at 11:36 JST

ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン区で警官2人が射殺された事件の容疑者は、インターネットの交流サイト(SNS)などに政府や警察に対する怒りや、犯行予告とみられる内容のメッセージを投稿していたことが分かった。

イスマーイール・ブリンスリー容疑者(28)は20日午後、パトカーの中にいた警官2人を狙って計4発発砲した後、近くの地下鉄駅で自殺したとみられる。警官は2人とも頭部を撃たれて死亡した。

ニューヨーク市警(NYPD)の幹部が21日に語ったところによると、同容疑者は事件前にネット上で、白人警官が黒人男性を射殺したり首を絞めて死亡させたりした問題に言及。画像共有サイトのインスタグラムで「あいつらがこっちを1人殺すならこっちは2人やり返す」などと発言し、けん銃の写真とともに「これが最後になるかもしれない」というメッセージも掲載していた。

同幹部によれば、ブランスリー容疑者にはジョージア州で15回、オハイオ州で4回の逮捕歴があった。2011~13年には武器を不法に所持した罪で収監されていた。ブルックリン区には母親が住んでいるという。

犯罪組織とのつながりを示す情報はなく、宗教に関連した発言も見つかっていない。

2人の警察官が射殺された=ニューヨーク市警提供

20日にメリーランド州ボルティモアからバスでニューヨークへ向かう前、元交際相手の女性(29)を銃で撃って重傷を負わせていたことも分かった。

NYPDのブラットン本部長によれば、警官2人は何の警告もなく突然撃たれた。一方の警官(40)の息子(13)はフェイスブックに、「最高の父親だった。警官だからという理由で射殺されるなんてひどい。みんな警官が嫌いだというけれど、その人たちが助けを求める時に呼ぶのは警官だ」と書き込んだ。

オバマ米大統領は声明で事件を非難し、「警官は毎日、市民の安全を守るために自身の身を危険にさらしている」と強調した。ホルダー司法長官も「言葉で表せないほどの蛮行」と非難した。

ニューヨークのデブラシオ市長は21日、ブラットン本部長とともに遺族と面会した。

射殺された警官の息子がメッセージ

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。