中国人旅行者の機内トラブルが相次ぐ

乗客が絡むトラブルで航空機の遅れが頻発している

2014.12.19 Fri posted at 16:50 JST

(CNN) 最近、中国人乗客が旅客機内で騒ぎを起こしたというトラブルが相次いで伝えられている。この半月だけでも少なくとも4件の機内トラブルが報じられ、同国内外で大きな反響を呼んでいる。

習近平(シーチンピン)国家主席は9月にモルジブを公式訪問した際、中国人旅行客に対し外国旅行中は行動を慎むよう呼びかけを行った。また中国政府は昨年、「文明的な旅行者」を育てるため、外国での行動の注意点をまとめた長いリストを公表している。

だがそうした声もなかなか国民には届かないようだ。

最近特に大きな話題となったのは、11日にタイ・バンコク発中国・南京行きのエア・アジア機内で起きた「カップ麺事件」だろう。

発端は乗客の中国人男女が、離陸直後にカップ麺用の熱湯を持ってきて欲しいと客室乗務員に頼んだこと。客室乗務員が安全ルールに従って巡航高度に達するまで待つよう求めたところ、男女は怒ってナッツを床に投げて踏みつけた。

その後、客室乗務員が熱湯を持って来て60タイバーツ(約200円)の料金を請求すると、男性は再び激怒して怒鳴った。女性は客室乗務員の背中に湯をぶちまけた。

この件で、タイ当局は女性に対し、5万バーツ(約18万円)を客室乗務員に支払うよう命じた。また、男性と連れの友人2人にも数百円程度の罰金を課した。

中国国家観光局(CNTA)はこの件を受けて「中国人民の全体的なイメージを大きく損なった」とする声明を発表。地元当局に捜査を指示した。

また8日には、海南島の空港で乗客が着陸したばかりの旅客機の非常扉を開け、脱出用シューターを広げるということがあった。

その舞台となったのは、西安発の中国東方航空の国内便。中国南部の情報を扱うウェブサイト「南方」によれば、早く飛行機から降りたいというのが動機だったらしい。

新華社によれば、このトラブルで飛行機は2時間遅れ、約190万円もの費用が生じたという。

類似のトラブルは14日にも起きている。杭州の空港で離陸直前の厦門航空便に乗っていた乗客が、新鮮な空気を取り入れようとして非常扉を開けたのだ。

乗客は航空機の利用が生まれて初めてだったという。厦門航空によれば、実害はなかったため罰金などの措置は採られなかった。

残る1つは17日、重慶発香港行きの中国国際航空機内で起きた。

前後に座った乗客が「赤ん坊の泣き声がうるさい」「座席をリクライニングさせるな」と文句を言い合い、大げんかに発展した。

インターネットには、女性が相手を叩こうとする瞬間を撮った写真が投稿され、あっという間に広まった。「高度7500メートルのけんかだ。飛行機はあと一歩で引き返すところだった」と、ある乗客は中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」に投稿した。

同機は香港の空港に無事、着陸。ただし通報を受けた警察が機内に乗り込む事態となった。

もっとも、機内トラブルは世界各地で起きている。今月だけでも大韓航空の副社長(当時)による「ナッツ・リターン事件」のほか、米人気R&B歌手ジェレミーが離陸直前の旅客機のドアを開けて乗り込もうとしたとして逮捕されている。

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