(CNN) 動画共有サイトのユーチューブは、2014年に再生数が多かったビデオ上位10本のランキングを発表した。
首位の「ミュータント・ジャイアント・スパイダー・ドッグ」は、巨大なクモの8本足を付けて仮装した犬が、出会った人たちを驚かせるというビデオ。
ネットでいたずらを仕掛けているポーランドの俳優が愛犬の「チカ」を使って制作し、9月に投稿されて以来、再生回数は1億1300万回を超えた。
2位はサッカー選手のロナウドとウェイン・ルーニーが登場するナイキのCM。
3位に入った「ファーストキス」は、初対面の相手同士にキスしてもらうというソーシャル実験的な内容。実はアパレル会社のレン・スタジオが宣伝のために制作を依頼したもので、登場人物はすべてモデルだった。
制作者は、視聴者をだますつもりはなかったと弁明し、ビデオの中でレンの社名を出したと説明している。いずれにしても、再生回数は9400万回を超えた。
5位には「iPhone 6 Plusを曲げる実験」のビデオが入った。
アップルが発売した同製品がポケットの中で曲がったという報告を受けて9月に投稿され、590万回以上再生されている。
悪魔のような形相の赤ん坊の人形が通行人を驚かせる「デビル・ベイビー・アタック」のいたずらビデオは再生回数4900万回で8位に、「悟空対スーパーマン」は4100万回で9位に入った。
10位のビデオは深刻な内容だった。ジーンズとTシャツ姿でニューヨークを歩く女性が次から次へと男性に声をかけられ、しつこく言い寄られたりする様子を撮影。
ハラスメント防止団体が投稿したもので、再生回数は3750万回を超え、街で嫌がらせが横行する実態や、人種や文化を巡っても論議を巻き起こした。
ほかにはイタリア版の音楽オーディション番組に出演した修道女のパフォーマンス(4位)、英国のオーディション番組に出演した少年ヒップホップデュオ(6位)、バドワイザーがスーパーボウルの中継で放送した馬と子犬のCM「パピー・ラブ」(7位)がランク入りした。
音楽ビデオ部門では、ケイティ・ペリーの「ダークホース」がトップだった。
ユーチューブの14年ランキング