ニューヨーク(CNN) 米ニューヨークで黒人男性の首を絞めて死亡させた白人警察官が不起訴となったことに対し、5~6日も全米各地で抗議デモが展開された。
死亡したエリック・ガーナーさん(享年43)の母親は6日、公民権活動家のアル・シャープトン師が主催した集会で「デモを続けてほしい。ただし平和的に」と呼び掛けた。
ガーナーさんの妻も群衆の前に立ち、自宅のアパートから数千人のデモ隊を見て涙がこみ上げたと話した。息子に「ほら、お父さんに寄せられた愛を見てごらん」と語り掛けたという。
シャープトン師は13日、首都ワシントンのホワイトハウス前で行進を予定している。
ガーナーさんは今年7月、路上で白人の警察官に取り押さえられ、首を絞められて死亡した。大陪審が3日、警察官を起訴しないとの決定を下したことに対し、各地で連日デモが起きている。ニューヨークやワシントンの中心部では6日、デモ隊が地面に横たわる「ダイ・イン」などで抗議した。
ノースカロライナ州ダーラムの中心街では、5日に約100人のデモ隊が複数の道路の交通を遮断し、31人が逮捕された。地元警察は6日、現場付近から手製の爆発物が見つかったと発表した。
ニューヨークでは5日にもデモ隊がデパート店内などでダイ・インを行い、冷たい雨の中を行進。店舗の従業員やタクシー運転手らが賛同の合図を送る場面もみられた。
カリフォルニア州オークランドやニューヨーク市内の幹線道路では5日、デモ隊による占拠で交通渋滞が起きた。マサチューセッツ州ボストンでも同日、大規模なデモが発生。同州サマービルでは約1000人がデモ行進した。
NYでも抗議デモ