米大統領の娘を批判した野党議員スタッフ、非難殺到で辞任

オバマ大統領の長女のマリアさんと次女サーシャさんについてコメントしたエリザベス・ローテン氏(左)

2014.12.02 Tue posted at 14:52 JST

ワシントン(CNN) 米野党・共和党議員のスタッフが先週、オバマ大統領とともにイベントに出席した長女のマリアさん(16)と次女サーシャさん(13)の服装や態度をインターネット上で批判した。このコメントに非難が集中したことを受け、同スタッフは1日に辞職を表明した。

問題のコメントは、フィンチャー下院議員(テネシー州選出)の広報担当者、エリザベス・ローテン氏がフェイスブックに書き込んだ。

ホワイトハウスでは米感謝祭を翌日に控えた11月26日、感謝祭の代表的料理の材料である七面鳥に大統領が「恩赦」を与えるという恒例のイベントが開催された。

このイベントでオバマ大統領の後ろに立っていたミニスカート姿のマリアさんとサーシャさんに対し、ローテン氏は不適切な服装や退屈そうな表情が目についたと指摘。「大統領一家の一員なのだから、少しは品格を見せなさい。少なくとも、自分がどんな役割を演じているのかをよく考えなさい」としかりつけ、さらに「あなたの両親も、自分たちの立場や国家のことをよく考えていない」と批判した。

同氏のコメントは「バーの席が似合う服ではなく、敬意を受けるのにふさわしい服を着なさい。テレビ中継のイベントでしかめっ面をするものではありません」と結ばれていた。

これがネット上で瞬く間に広まり、非難の声が殺到。ローテン氏は数時間後にコメントを削除し、謝罪の言葉を書き込んだ。

ホワイトハウスのアーネスト報道官は1日の記者会見で、ローテン氏のコメントには「あっけに取られた」ものの「謝罪の書き込みは適切だったと思う」と述べた。

フィンチャー議員や同議員のスタッフ責任者にもメールでコメントを求めたが、返答は得られていない。

共和党全国委員会の広報責任者を務めるショーン・スパイサー氏は1日朝、ツイッターで「子どもたち、特に大統領の娘たちへの批判は禁句だ」と、ローテン氏をいさめた。

しかし同時に、主要メディアがこの発言を大きく報じたことに反発を示し、「これまで与党・民主党からの不適切な発言も無数にあったが、今回のように報道されたことはない」と述べていた。

米大統領の娘を批判した野党議員スタッフが辞任

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