ソニー・ピクチャーズの映画が流出、北朝鮮の報復説も

ブラッド・ピット主演の映画「フューリー」も流出

2014.12.02 Tue posted at 15:48 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 映画会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが大規模なサイバー攻撃を受け、ブラッド・ピット主演の「フューリー」やリメーク版の「アニー」など、同社の新作映画少なくとも5本が不正サイトを通じて出回っている。米連邦捜査局(FBI)は、何者かが映画を流出させたとみて捜査に乗り出した。

流出したのは審査用の映像で、フューリーやアニーのほかにも、まだ劇場公開されていない「ミスター・ターナー」などの映画がファイル共有サイトで公開された。

ソニー・ピクチャーズの広報は、「コンテンツ窃盗は犯罪であり、捜査機関と緊密に連携して対応に当たる」とのコメントを発表した。

ITニュースサイトRe/codeなどの報道によると、同社は今回のサイバー攻撃に北朝鮮が関与した可能性についても調べているという。

同社が米国で25日から公開予定のコメディー映画「ザ・インタビュー」は、ジェームズ・フランコとセス・ローゲン演じる2人が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記の暗殺を図るという内容。

サイバー攻撃と映画流出の因果関係はまだ不明

この映画について北朝鮮の外務省報道官は今年6月、「あからさまなテロであり、戦争行為だ」と非難、「我々の最高指導者の名誉を汚し、北朝鮮に対する敵対行為を犯した者が、厳罰を免れることはできない」と述べていた。

インターネットに流出した作品の中に、ザ・インタビューは含まれていない。

ソニー・ピクチャーズの映画の流出は、サイバー攻撃とタイミングが重なるものの、因果関係があるかどうかは現時点で不明。

攻撃の影響で同社のコンピューターシステムは障害が発生して電子メールが使えなくなり、一部の従業員は電話での応対を強いられた。まだ完全復旧には至っていない。

ソニーの映画流出、北朝鮮による報復の見方も

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