世界の超富裕層、さらにリッチに 今年の報告書

2014.11.19 Wed posted at 18:36 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 総資産が3000万ドル(約35億円)を超える「超富裕層」の人数は世界で21万人以上、資産の合計額は30兆ドルに達していることが、新たな報告書で明らかになった。

シンガポールの調査会社ウェルスXとスイスの金融大手UBSが富裕層についてのデータをまとめた今年の報告書によると、世界の超富裕層には新たに1万2040人が加わり、昨年比6%増の21万1275人となった。

このうち18万3810人を男性が占め、女性は2万7465人。国別の人数では米国が最も多かった。

超富裕層全体の資産合計額は昨年から7%増え、米経済のほぼ2倍の規模となった。

世界の成人のわずか0.004%にすぎない人数の手に、世界中の全資産の13%近くが集中していることになる。

超富裕層の平均年齢は男性が59歳、女性が57歳。平均すると子どもが2.2人、孫が1.9人いて、2.7件の不動産を所有している。自国の外に1件以上の不動産がある人は、少なくとも3割に及ぶ。

身の回りには同じ超富裕層の友人が7人前後いて、このうち少なくとも1人は資産10億ドル以上の「億万長者」。食事や旅行、服やワインなどぜいたくな物やサービスに費やす金額は、年間平均110万ドルに上る。

この層全体では車に合計400億ドル、自家用飛行機に230億ドル、ヨットに220億ドル、酒に80億ドルを費やしている。

寄付金に回す金額は男女で開きがあるようだ。女性が生涯のうちに総額3100万ドルを寄付するのに対し、男性は2440万ドルにとどまっている。

自力で財産を築いた人が64%を占めるのに対し、全額を相続した人は17%。ただしこれも男女で異なり、男性は独力68%に対して相続13%、女性は独力34%に対して相続48%だった。

大学を卒業した人が88%近くを占め、高校より上に進まなかった人は12%。卒業大学別では米ハーバード大学が3130人と飛び抜けて多く、ペンシルベニア大学(1580人)、スタンフォード大学(1240人)など、米国の有名大学がこれに続いている。

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