(CNN) 米国のカップルがこのほどサウスウエスト航空の機内で結婚式を挙げた。同航空は機内放送を使って「スカイウェディング」を演出、乗り合わせた乗客も式に招待されて2人の門出を祝福した。
2日に結婚式を挙げたのはインディアナ州に住むドッティ・コーベンさんとキース・ステュアートさんのカップル。出張で頻繁にサウスウエスト航空を利用していたことから機内挙式を思い立ち、同航空に相談を持ちかけた。目的地にはテキサス州ダラスの「ラブフィールド」空港を選んだ。
乗客を楽しませる演出で知られるサウスウエスト航空だが、機内挙式は今回が初めて。計画段階から担当者が加わって、出発ゲートから始まり到着ゲートに至るまでの式を企画した。
出発地となったテネシー州ナッシュビルの空港にはバンド演奏が流れ、コーベンさんとステュアートさんは風船に彩られた搭乗ブリッジから家族や友人など約30人と一緒に搭乗した。知らずに乗り合わせた100人ほどの乗客は、式への招待状を兼ねた特製の搭乗券を渡された。
機内ではまず花嫁付添人の女性が通路を歩いてピーナッツを配り、次いで機内放送が結婚式を執り行うと告知。「この結婚に異議を唱える正当な理由のある方は、客室乗務員の呼び出しボタンを押してください。そうでない方は永遠に沈黙を」というアナウンスが流れ、2人は機内放送で結婚の誓いを交わした。
同便は、サウスウエスト航空初のナッシュビル発ダラス・ラブフィールド空港行きの直行便だった。
ステュアートさん夫妻は3日、同航空から贈られたプエルトリコでのハネムーンへ出発した。