米投下の武器類、ISISが入手か 落下地点それ

米軍が投下した物資がISISの手に?

2014.10.23 Thu posted at 16:36 JST

トルコ・シリア国境付近(CNN) シリア北部のアインアルアラブ(クルド名コバニ)市をめぐるイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」とクルド人部隊の攻防で、米軍がクルド人支援で同市に投下した武器弾薬や医薬品などの一部がISISに奪われた可能性があることが23日までにわかった。

米政府当局者によると、米軍が20日にパラシュートで投下した支援物資の包みは計28個。このうち1個だけが目標の落下地点をそれたため、米軍機が戻り、破壊したという。

しかし、ソーシャルメディア上にISIS戦闘員とみられる人物が包み1個のそばにいる画像が載ったことが判明。この人物が包みの中にあったとみられる手りゅう弾や迫撃砲の砲弾が入った箱を示す画像もあった。

この画像の包みが米軍が投下したものなのかは不明。

ISISによる攻撃を受けるコバニ

一方、アインアルアラブでの戦闘は22日も続き、クルド人戦闘員によると、クルド側に6人の死者が出た。ISIS戦闘員10人の遺体も回収したという。

ISISの侵攻で同市陥落は確実との見方が以前出ていたが、米国や有志連合国の空爆や支援物資の投下で戦況がクルド人側に好転する可能性も出て来た。CNNが独占入手した同市内のビデオ画像では、仮設診療所に投下の医薬品が運ばれたことが確認された。

アインアルアラブの地方行政当局者は最近、クルド人部隊が市内の約7割の地区を押さえていると説明。ただ、市内は孤絶状態にあり、ISISは東と南の方角から迫撃砲攻撃を加えていると報告していた。

同市の制圧をめぐる過去数週間の戦闘を受け、国境が近いトルコ側へ避難した市民らは10万人以上となっている。

米投下の武器類、ISISの手に?

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。