ロボット船団、敵囲み軍艦を護衛 米海軍

米海軍研究所が自律航行型のロボット船団を使って軍艦を護衛する技術を開発

2014.10.07 Tue posted at 12:44 JST

(CNN) 米海軍研究所が自律航行型のロボット船団を使って軍艦を護衛する技術を開発し、バージニア州のジェームズ川で8月に行った実験の映像を公開した。

映像では5隻の無人艇が軍艦に接近してくる危険な船を察知して出動し、敵の船を取り囲んで威嚇する。武器を搭載することもでき、接近を止めない船に対しては、再度警告した上で砲撃し、破壊することが可能だという。ただし砲撃の操作は軍艦の乗員が行う。

船団はセンサーとソフトウェアを組み合わせた「カラカス」と呼ばれるシステムで制御する。無人艇それぞれが、敵の船を包囲するために最適な航路を自律的に選べるという。

このシステムは、もともと米航空宇宙局(NASA)の火星探査機のために開発されたもので、小型船に合わせて調整した。

実用化に向けた運用試験は1年以内に開始の予定

イエメンで米海軍のミサイル駆逐艦「USSコール」がテロ攻撃に遭い、水兵17人が死亡した事件から間もなく14年。この事件では爆弾を積んだ小型船がコールに衝突し、艦体が大きく損傷した。

無人船団が護衛に付けば、水兵を危険にさらすことなくこうした攻撃を阻止できると海軍は期待する。海軍研究所の広報によれば、実用化に向けた運用試験は1年以内に開始できる見通しだ。

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