ISIS、トルコ国境に迫る トルコは戦車や兵士展開

ISISがトルコ国境に迫っている

2014.10.01 Wed posted at 11:00 JST

(CNN) シリアで攻勢を強めるイスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が国境に迫ったことを受け、隣国トルコは30日、兵士や戦車を国境沿いに展開した。トルコ国会はISIS掃討作戦への参加について審議に入った。

戦闘激化に伴ってシリアからトルコに避難する難民も急増し、過去数日で15万人が流入した。地元住民によると、ISISは29日夜の時点で、国境に近いシリア北部のクルド人の街、アイン・アルアラブ(クルド名コバニ)まであと3キロの地点に迫った。

米国防総省報道官によれば、米軍はコバニ付近でISISの拠点を空爆した。しかしISISの進攻を食い止めることができたかどうかは分かっていない。

もしコバニが制圧されれば、ISISは本拠地の北東部ラッカからトルコ国境まで、100キロ以上に及ぶ地域を完全に掌握することになる。

ISISの進攻で多数のクルド人難民が発生

トルコ国会は30日、イラクとシリアで行われているISIS掃討作戦に軍を派遣するかどうかについて審議した。週後半まで審議を続けた後に採決を行う。

米軍主導のISIS掃討作戦に対し、トルコは支援を表明したものの、40数か国で構成する有志連合には加わっていなかった。しかしシリアからの難民の流入が続き、ISISによる国境地帯制圧の懸念が高まったことを受けて対応を迫られた。

一方、オバマ米大統領は国家安全保障会議(NSC)との会合で、ISISの脅威に対抗するための包括戦略について話し合った。

英国は同日、イラクでISISを標的に初の空爆を行ったことを明らかにした。

ISIS、トルコ国境に迫る

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