米軍、シリア領内でISISを空爆

米国がシリア領内のISIS拠点を空爆

2014.09.23 Tue posted at 12:31 JST

(CNN) 米国防総省は23日、シリアで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する空爆を開始したと発表した。

国防総省のカービー報道官は、友好国の軍と共同で戦闘機、爆撃機、巡航ミサイル「トマホーク」を使った攻撃を始めたと述べたが、具体的な場所などの詳細は明らかにしなかった。

米当局者がCNNに語ったところによると、ISISの本拠となっているシリア北部の都市ラッカで空爆を実施したとみられる。

米軍幹部はCNNとのインタビューで、空爆に参加しているのはすべてアラブ諸国だと語った。バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダンが加わっているという。外交筋はカタールの協力も指摘したが、空爆自体に参加しているかどうかは不明。

米軍幹部の話では、まず海上からトマホークを発射し、続いて戦闘機と爆撃機が発進した。初動で決定的な打撃を与えるのが狙いとされる。標的はISISの司令、物資補給、訓練施設で、大半はビルなどの建造物だという。

オバマ大統領はシリア領内のISIS拠点への空爆を辞さないと発言していた

オバマ米大統領は当初、イラクに続いてシリアでも空爆を実施することに消極的な姿勢を示していた。

しかしISISの勢力増大にともなって強硬策を求める声が高まったことを受け、今月10日の演説でシリア空爆も辞さないと表明。「米国を脅かす者に安全な隠れ場所はないというのが、大統領としての基本原則だ」と述べた。

米当局者らは先週、シリア空爆の準備がすべて整い、あとは大統領のゴーサインを待つだけだと話していた。情報当局と軍の専門家らは数週間前から、24時間態勢で標的リストの作成を進めていたとされる。

米軍、シリアでISISへの空爆を開始

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