ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスで先週、柵を乗り越えて敷地内に侵入した男の車から、大量の銃弾などが押収されたことが分かった。男はイラクからの帰還兵で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受けていたとされる。
テキサス州在住のオマル・ゴンザレス容疑者は19日深夜、ポケットにナイフをしのばせてホワイトハウス敷地内に侵入し、北玄関から建物に入ったところで逮捕された。
法廷文書によると、警察が同容疑者の車を捜索したところ、中から銃弾800発余りとおの2丁、なた1丁が見つかった。
ゴンザレス容疑者は今年7月、バージニア州で散弾銃と狙撃銃を不法に所持した疑いと、捜査当局から逃れようとした疑いで逮捕されていた。この時、ホワイトハウスを丸で囲んだ地図が見つかったという。
同容疑者はさらに8月末、ホワイトハウスの柵に沿ってに歩いているところを警官に呼び止められた。おのを持っていたが、この時車から見つかったのはキャンプ用品と犬2匹だけで、逮捕には至らなかった。
ゴンザレス容疑者は2年前、8年間連れ添った妻と離婚している。元妻の連れ子だった男性がCNNに語ったところによると、同容疑者はイラクに3回派遣された帰還兵で、派遣のたびに精神状態が悪化し、軍の精神科医からPTSDと被害妄想の薬を処方されていた。ホワイトハウス侵入時に見つかったナイフは、日常的に持ち歩いていたという。
ホワイトハウスでは20日にも、別の男が不法侵入容疑で逮捕された。連邦捜査当局者がCNNに語ったところによると、大統領警護隊は22日、ホワイトハウス周辺のパトロール要員を増員し、監視を強化する措置を取った。
ホワイトハウス侵入の男、車内から大量の銃弾を押収