ナイジェリア女子生徒拉致で解放交渉、過激派メンバーと交換か

200人以上の女子生徒が誘拐された事件で、解放に向けた交渉が行われているという

2014.09.21 Sun posted at 10:14 JST

(CNN) ナイジェリア北東部の学校で今年4月、女子生徒200人以上がイスラム過激派「ボコ・ハラム」に拉致された事件で、ナイジェリア政府当局者と国際赤十字委員会(ICRC)が生徒らの解放に向け、ボコ・ハラム側と交渉を進めていることが21日までに分かった。交渉に参加している情報筋がCNNに語った。

当局者らは8月半ば、首都アブジャでボコ・ハラムの幹部2人と4回にわたって会談したという。

ボコ・ハラムは女子生徒の解放と引き換えに、ナイジェリア当局に拘束されているメンバーの釈放を要求。テロ罪で有罪となった受刑者や、裁判が予定される被告ら30人のリストを提示した。

ボコ・ハラムの幹部は交渉の場で、生徒らに対する強姦(ごうかん)や人身売買、性暴力を否定したという。

情報筋によると、ボコ・ハラムは生徒らをICRCに引き渡すことにいったん同意したものの、解放する人数などを巡って意見が食い違い、交渉は停滞している。

ボコ・ハラム側はメンバー30人に対して生徒30人を解放すると主張したが、当局側がこれを拒否した。

また、ボコ・ハラムが釈放対象となるメンバー30人との面会を要求したのに対し、実際に連絡が付いたのは6人にとどまった。同情報筋によれば、ICRCは「残りの24人を見つけられなかった」と話している。ICRCの情報筋からはコメントを得られなかった。

同国北東部では近年、ボコ・ハラムによる襲撃事件が続発している。18日にはボルノ州マイドゥグリ郊外の市場がロケット弾や銃による攻撃を受けた。

目撃者らによると、犯行グループは小売商ら数十人を殺害し、盗んだトラックに食料を載せて逃走したという。ボコ・ハラム支配地域への食料補給が目的だったとみられている。

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