スコットランド、大接戦のまま住民投票日に

キャメロン首相は危機感を募らせている

2014.09.18 Thu posted at 09:46 JST

スコットランド・エディンバラ(CNN) スコットランド独立の是非を問う住民投票が18日に行われる。賛成、反対それぞれの陣営は直前まで、スコットランド各地で激しいキャンペーンを続けた。

独立系の調査機関が17日に発表した最新世論調査では、まだ態度を決めていない有権者を除くと、独立に「反対」が51%、「賛成」が49%と大接戦状態が続いた。まだ未定という有権者も8%前後いることから、浮動票の動向が結果を左右する見通しだ。

独立運動を率いるスコットランドのサモンド自治政府首相は17日夜にパースで行った演説で、「明日は一生涯の好機になる。我々の歴史を印す貴重なチャンスだ」と訴えた。

一方、スコットランド出身のブラウン元英首相は同日、グラスゴーで開かれた集会に登場し、「『反対』票を投じるのは、我がスコットランド、そして我が国を愛する人たちだ」と力説。スコットランドのこれまでの発展は「連合の外ではなく連合の中で、連合があるからこそ実現できた」と述べ、英国にとどまるよう呼びかけた。

住民投票は18日に実施される

キャメロン首相の責任を問う声も強まっている。もしスコットランドが独立を選んだら辞任するかと記者団に質問された首相は、「住民投票で問われるのはスコットランドが英国にとどまることを望むか、独立を望むかだ」「私の今後については次の総選挙で決まる」とかわした。

住民投票はスコットランドの有権者420万人を対象に実施される。投票できるのは16歳以上のスコットランド在住者。英国籍を持っていなくても、英連邦やアイルランド、欧州連合(EU)の市民権を持つ登録有権者に投票権がある。

スコットランド住民投票、直前まで大接戦

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