ウクライナ大統領、「ロシアと東部停戦で合意」

ウクライナ東部での政府軍と親ロシア派勢力の戦闘が終結に向かうか=ウクライナ政府提供

2014.09.03 Wed posted at 18:57 JST

(CNN) ウクライナの大統領府は3日、ポロシェンコ大統領がロシアのプーチン大統領と電話で会談し、ウクライナ東部の停戦で合意に達したと発表した。ただしロシア側は「停戦合意ではない」と主張している。

ポロシェンコ大統領の報道官は公式ウェブサイト上で「会談の結果、ウクライナ東部での全面的な停戦で合意が成立した」と発表。さらに「両大統領は和平に向けた措置についても相互理解に達した」と述べた。停戦の時期など、詳細は明らかにしなかった。

一方、ロシアのペスコフ大統領報道官はCNNに対し、「プーチン大統領は紛争の当事者ではない。したがって停戦に同意できる立場にない」との見解を示した。そのうえで「合意が成立したのは、停戦に至る道筋だ。重要なのは流血と銃撃を終わらせることであり、だれもが沈静化を目指している」と語った。

ロシアの国営タス通信によると、同国のペスコフ大統領報道官は会談後、「両首脳は流血を止めるための最優先措置について意見を交換した。危機をいかにして収束させるかというプーチン大統領の考えは、ポロシェンコ大統領の考えとほぼ一致している」と語った。

ウクライナ東部では衝突が続く

ロシアの隣国エストニアを訪問中のオバマ米大統領は、停戦に向けた動きを歓迎すると語った。ただ、「ロシアはこれまで停戦への努力を支持せず、(ウクライナの)分離独立派をコントロールできないようなふりをしてきた」と述べ、全当事者が合意を実行するかどうか注視する必要があると語った。

ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘が続いている。ウクライナと欧米諸国は、ロシアが武装勢力を支援していると非難するが、プーチン大統領は一貫して関与を否定してきた。

欧州連合(EU)の報道官は同日、EUが今週末までに新たな対ロシア制裁案をまとめるとの見通しを示していた。

ウクライナとロシア首脳が電話会談、東部停戦へ道筋

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