パキスタン首都でデモ隊と警官隊が衝突 3人死亡、450人負傷

パキスタン首都イスラマバードでデモ隊と警官隊が衝突

2014.09.01 Mon posted at 10:33 JST

イスラマバード(CNN) パキスタンの首都イスラマバードの中心部で8月30~31日にかけて反政府デモ隊と警官隊が衝突し、医療関係者によると少なくとも3人が死亡、約450人が負傷した。

テレビ局3社のカメラマンを含む地元メディアの取材班も、デモ隊を解散させようとする警察官に襲われた。

国防相は、デモ鎮圧に催涙弾が使われたことについて「催涙ガスは、群衆を解散させるために世界中で普通に使われている」「もし行動を起こさなければ、政府機能が停止する事態に陥っていた」と弁明した。

パキスタンでは昨年実施された選挙の不正疑惑を発端とする抗議デモが激化しており、市中心部で行われたデモには少なくとも8000人が参加した。

シャリフ首相とデモ隊との交渉は決裂し、首相は先週、軍に仲介を要請。野党からは首相の退陣を求める声も出ているが、シャリフ首相は退陣を拒む姿勢を崩していない。

昨年の大統領選挙の不正疑惑が発端で衝突が起こった

イスラマバードでは国会議事堂や最高裁がある市中心部の警備が強化され、政府庁舎の周辺にはデモ隊が突入を試みた場合に備えて軍が配備された。

デモ隊は、30日に続いて再び首相公邸に向けたデモ行進を行うと予告している。

同国最大都市のカラチでは31日、野党がこの日を服喪の日とするよう呼びかけ、商店などが閉店して街は閑散とした雰囲気に包まれた。

パキスタン首都で衝突、死傷者も

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