スコットランドに残留要請の公開書簡、有名人が次々署名

ポール・マッカートニーさん。残留を求める公開書簡に署名したことが分かった

2014.08.31 Sun posted at 14:00 JST

(CNN) スコットランドで来月、英国からの独立の是非を問う住民投票が実施される。賛否両論が渦巻くなか、英音楽界の大物、元ビートルズのポール・マッカートニーさんが英国への残留を求める公開書簡に署名したことが31日までに分かった。

住民投票は9月18日に実施される予定。16歳以上のスコットランド住民全員に投票権が認められる。

「スコットランドへの手紙」と呼ばれるこの書簡は、投票権を持たないイングランド、ウェールズ、北アイルランドの住民がスコットランド住民に「このままとどまって」と呼び掛ける内容。

「英国から離れるかどうかはもちろん皆さん自身が決めることだが、スコットランド以外の地域にも大きな影響を及ぼす」「私たちが皆さんとのきずなをとても大切にしていることを、どうか分かってほしい」と訴えている。

書簡にはこれまでもロック歌手のミック・ジャガーさんや宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士、女優のジュディ・デンチさん、テレビ・プロデューサーのサイモン・コーウェルさんら、多数の有名人が署名した。

マッカートニーさんは住民投票で残留を選ぶよう求める公開書簡に署名した

マッカートニーさんはスコットランドに農場を所有している。ビートルズ解散後に結成したウイングスのヒット曲「夢の旅人」は、この農場で生まれた。

また、地元紙スコッツマンには先週、実業家120人余りが独立反対を表明する公開書簡が掲載された。

書簡は「独立問題によってスコットランドの通貨や規制、税制、年金、欧州連合(EU)加盟、輸出品への需要など、いくつもの重要事項が不透明な状況に陥っている。これは企業にとって好ましくない環境だ」と指摘した。署名した実業家らの企業がスコットランドで雇っている従業員は、合わせて5万人に上る。

独立運動はスコットランド自治政府の与党、スコットランド国民党(SNP)が主導。俳優のショーン・コネリーさんらが支持を表明している。

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