グーグルが無人機をテスト飛行

グーグルが無人機の飛行実験を行った=Google提供

2014.08.29 Fri posted at 12:23 JST

(CNN) インターネット検索最大手グーグルは28日、開発中の無人機のテスト飛行の様子を公開した。

同社の「プロジェクト・ウイング」は、無人機を使った配送の可能性を探るプロジェクトで2年前から開始。今月に入って初のテスト飛行に着手し、これまでに30回を超える飛行に成功したという。

運んだものはチョコレートやミネラルウォーター、ラジオに救急キット、犬のおやつに牛用ワクチンなどで距離は1キロメートルだ。テスト場所には米国よりも無人機に対する規制のゆるいオーストラリア・クイーンズランド州の農場が選ばれた。

グーグルの無人機は幅1.5メートルの固定翼機で4つのローターが付いている。高度60メートルまで上昇可能だ。

無人機はものの運搬や配送のあり方を大きく変える可能性がある。ネット通販大手アマゾンや運送大手UPSなど、実用化を検討したりテスト飛行を行っている企業はいくつもある。

グーグルが無人機の飛行実験を行った=Google提供

グーグルは当初プロジェクトの目標として、心臓発作を起こした患者のもとにAED(自動体外式除細動器)を運ぶことを目指していた。現在は、医薬品の運搬のほか、環境への負荷軽減を目標に掲げている。

無人機は渋滞した道路を回避でき、道路の整備されていない場所へも直線で飛行可能だ。大気汚染の点でも自動車より環境に優しい。

グーグルの無人機の実用化は数年先の見込みだ。今後は無人機による運搬の実現可能性を見極めた後、事故や騒音の対策に着手するという。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。