米沿岸警備隊、ペルシャ湾でイラン船に発砲 機関銃向けられ

ペルシャ湾でイランの帆船に発砲した米沿岸警備隊の哨戒艇「モノモイ」=2005年、米沿岸警備隊提供

2014.08.28 Thu posted at 18:54 JST

(CNN) 米海軍は28日までに、中東ペルシャ湾に出動している米沿岸警備隊の哨戒艇が敵対行為を示したためイランの漁船の帆船に発砲したと報告した。

海軍の声明によると、同湾の公海上で今月26日に起きたもので、帆船内にあった機関銃が乗員に向けられたための対抗措置と説明している。

帆船の乗組員は銃器などの扱いに訓練を受けた動きを見せ、哨戒艇「モノモイ」の乗員が小型ボートで近づいた際、50口径の機関銃を発砲する構えを見せたという。小型ボートは敵対行為と判断して針路を転回し、自衛行動のため発砲を1回行っていた。

米国防総省のカービー報道官は、この発砲が帆船に命中した形跡はないと述べた。米海軍の声明によると、帆船は発砲に反応せず、モノモイへの連絡もなしに現場海域を去ったという。

今回の発砲事件前、モノモイは帆船と連絡が出来ており、イラン船籍と確認していた。

モノモイ乗組員に負傷者はおらず、小型ボートも無事に戻っていた。モノモイの一連の行動は通常の海上治安任務の一環としている。

同哨戒艇は米海軍第5艦隊と共にペルシャ湾で作戦に就いている。

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