2年ぶりに解放の米国人ジャーナリスト、無事に帰国

解放されたピーター・テオ・カーティス氏。26日に帰国した

2014.08.27 Wed posted at 15:15 JST

(CNN) シリアでイスラム過激派に拘束され、約2年ぶりに解放された米国人ジャーナリスト、ピーター・テオ・カーティス氏(45)が26日、無事に帰国した。

カーティス氏は24日にゴラン高原で国連平和維持軍に引き渡され、26日にテルアビブから空路で米国へ向かった。ニュージャージー州ニューアークに到着した後、マサチューセッツ州ボストンで母のナンシーさんらと再会。「機内で見知らぬ人々や客室乗務員の皆さんが声を掛けてくれたこと、そして何より家族がお帰りと言ってくれたことがうれしく、言葉にできないほど感激している」と話した。

ナンシーさんは同氏の帰国に「とてもほっとした」と語る一方、過激派に拘束されていたもう1人の米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏が殺害されたことや、現在も拘束されている米国人がいることを考えると「非常に複雑な心境です」と述べた。

シリアで拘束された米国人の家族同士は交流があり、「息子たちには共通点が多いことが分かった」と、ナンシーさんは語る。カーティス氏の解放が確認された時、ナンシーさんが真っ先に連絡したのはフォーリー氏の母、ダイアンさんだったという。

カーティス氏は2012年10月に国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派組織「ヌスラ戦線」に拘束された。解放交渉を仲介したとされるカタール政府の当局者は、同氏の家族に「身代金の支払いはなかった」と明言したという。

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