（ＣＮＮ） 米カリフォルニア州北部のサンフランシスコ郊外で２４日午前３時２０分（日本時間同午後７時２０分）、マグニチュード（Ｍ）６．０の地震があり、少なくとも１２０人が負傷した。
震源はサンフランシスコの北に位置するワインの名産地、ナパの南西約１０キロの地点で、震源の深さは約１１キロ。サンフランシスコ近郊では１９８９年に起きたＭ６．９の地震以来の規模となった。
ナパにある病院の救急外来を受診した患者のほとんどは打撲や切り傷の手当てを受けて帰宅したが、６人が重体。暖炉が崩れて重体となった幼い子ども１人は、同州デービスの大学病院へ空路搬送されたという。
ナパ市内の住民は「あらゆる物が床に落ちて散乱した」「冷蔵庫がキッチンの反対側へ移動した」と話している。古い建物が多い市中心部で最も被害が大きく、住宅地でも煙突などが崩れた。州当局によると、住宅９０～１００棟が倒壊などの危険により立ち入りできない状態となっている。市の消防当局によれば６カ所で大規模な火災が起き、複数のトレーラーハウスが全焼した。
サンフランシスコ近郊の地震としては１９８９年のＭ６．９の地震以来の大きな揺れとなった
カリフォルニア州のブラウン知事は復旧作業を助けるため、非常事態宣言を出した。
ナパやソノマ、サンタローザで計１万５０００世帯以上が停電し、一部地域では水道管の損傷により水の供給が停止した。水道の復旧には最長で１週間かかるとされる。ナパ市内の学校は２５日、片付けと安全確認のため休校となった。
８９年のサンフランシスコ地震はＭ６．９で、６３人が死亡、３７５７人が負傷した。同州ロサンゼルス北郊のノースリッジで９４年に起きた地震では６０人の死者が出た。
カリフォルニア北部でＭ６の地震、発生時の様子