男性がワニに襲われ死亡 オーストラリアの人気観光地

「マイケル・ジャクソン」と呼ばれていた顔面の色が薄い特徴的なワニ

2014.08.20 Wed posted at 11:03 JST

(CNN) オーストラリアの北部準州で、川で釣りをしていた男性がワニに襲われて死亡した。この川は、大型のワニが餌を目がけて飛び跳ねる「ジャンピング・クロコダイル」クルーズで有名な観光名所だった。

北部準州警察によると、男性(57)は18日午後5時半ごろ、アデレード川で妻と釣りをしていて釣り糸が絡まったため、川の中に入ってワニに襲われたとみられる。

レンジャーなどが体長4.5メートルのワニを射殺し、近くで男性の遺体を発見した。

同地で20年の観光ガイド経験を持つピーター・ソルトマーシュさんは、今回のようなことが起きたのは初めてだと話し、「ここにはたくさんのワニがいるが、それほど問題は起きていない。たくさんのクルーズがあって、警告標識も多数あり、周知も行き届いている」と語る。

「マイケル・ジャクソン」と呼ばれていた顔面の色が薄い特徴的なワニ

ワニは普通は魚やカンガルーを食べ、人間を餌にはしないといい、「とても臆病で滅多に姿を見せない動物」だという。しかし男性が夕暮れ時に川に入ったため、ワニが動物だと思って襲いかかったのではないかとソルトマーシュさんは推測する。

男性を襲ったのは地元の人の間では有名なワニで、10年ほど前から姿を見せるようになり、「マイケル・ジャクソン」と呼ばれていた。顔面の色が薄い特徴的な姿で知られていた。

同地で長年ワニの生態を調べている研究者は、「あのワニを射殺して欲しくないと思った人も多かった」と話す。

しかし人を襲ったワニは、殺して胃の中身を調べることなどが義務付けられているという。また、一度人を襲ったワニは、同じことを繰り返す習性があることも分かっている。

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