ウクライナ軍が東部要衝奪還、ドネツク市でも攻勢

政府側と親ロシア派の交戦で被害を受けたドネツク市内の建物

2014.08.18 Mon posted at 12:20 JST

キエフ(CNN) 親ロシア派との戦闘を続けるウクライナ軍は17日、東部ドネツク州の要衝ヤシヌバタを奪還したと発表した。マレーシア航空の旅客機が撃墜されてから1カ月。墜落現場付近では戦闘が続き、捜索活動は中断している。

対テロ当局はルガンスクで17日にウクライナ軍のジェット戦闘機が撃墜されたことを明らかにした。パイロットは脱出して無事だったという。

国防当局によると、陸軍はドネツク市に入って警察署前にウクライナ国旗を掲揚した。ルガンスクでも進展があったとしている。

マレーシア機墜落現場の調査のため各国からウクライナ入りしていた調査団のメンバーは、少数を残してキエフを離れ、捜索は中断された。

人道支援団体によると、現地では水や電気が使えなくなり、医薬品なども不足している。ドネツクでは戦闘によって電力網が寸断されて水道設備が稼働できなくなり、市は現地時間の17日午後9時から水の供給を停止すると発表した。

衝突でマレーシア機墜落現場での捜索作業は中断に

一方、ウクライナ政府は同日、国境付近に到着したロシアの車両約260台について、人道支援物資を積んでいることを確認した。

この車列についてロシア側は食料品や医薬品などを積んでいると主張。これに対してウクライナ政府は当初、ロシアが人道支援物資に見せかけて親ロシア派のための武器を搬入しようとしていると見て警戒を強めていた。

ウクライナは16日に、赤十字国際委員会(ICRC)幹部の署名が入った品目リストを受け取った。しかしさらに詳細を詰める必要があることから、支援物資を届けるまでにはまだ時間がかかる見通しだ。

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