代理出産でダウン症児、豪夫婦が引き取り拒否

ギャミー君

2014.08.07 Thu posted at 11:11 JST

(CNN) 代理出産で生まれた男女の双子のうち、ダウン症の男児の引き取りを依頼人が拒否したとされる問題で、依頼人の夫妻が友人を通し、代理母のタイ人女性の話は事実でないと主張している。

タイで双子を出産したパッタラモン・チャンブアさん(21)は、代理出産を依頼したオーストラリア人の夫妻が女児だけを引き取ったため、ダウン症のギャミー君は自分が育てることにしたと、国内外のメディアに語った。インターネットを通した募金では、代理出産の報酬をはるかに上回る額の支援が寄せられている。

依頼人の夫妻が住む西オーストラリアのバンベリー・メール紙が匿名の友人の話として伝えたところによると、夫妻はこうした報道にショックを受けているという。

夫妻は当初、ギャミー君の存在を知らなかったと主張していた。しかし友人によれば、ギャミー君については出生時の容体が非常に悪く、長くて1日しかもたないと聞かされたため、連れて帰れなかったという。

パッタラモンさんが当初の約束とは違う病院で出産したため、代理出産の契約が無効となり、パッタラモンさんが心変わりすれば子どもを2人とも手放さなければならないという恐れもあったと、夫妻は話している。タイの軍事クーデターで同国内が混乱していたことも背景にあるという。

パッタラモンさんは「妊娠7カ月の時に夫妻から男の子を中絶しろと言われた」「出産後、夫妻は女の子のおむつやミルクだけを買って、男の子には見向きもしなかった」と訴えたが、友人は「どちらもうそだ」と主張する。

パッタラモンさんは、依頼人夫妻が育てられないようなら女児も引き取るとの意向を示す一方、夫妻を訴えるつもりはないと語った。

これに対し、代理出産に関するオーストラリアの法律に詳しい専門家は、同国の家庭裁判所に委ねれば、だれが育てるのが子どもにとって最良かを総合的に判断することができると指摘している。

ダウン症の赤ちゃんを代理母が引き取り

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