監視団が墜落現場入り、80遺体が残存か ウクライナ

マレーシア機墜落現場に残る残骸

2014.08.01 Fri posted at 10:51 JST

ウクライナ・キエフ(CNN) マレーシア航空の旅客機がウクライナ東部で撃墜された事件で、欧州安保協力機構(OSCE)の監視団は31日、オランダやオーストラリアの専門家と共に墜落現場に到着したことを明らかにした。現地へのアクセスには新しいルートを使い、通常の3倍の6時間かけて到着したという。

オーストラリアのビショップ外相は同日、墜落現場にはまだ80人もの遺体が残されている可能性があると語った。

7月17日に同機が撃墜されてから31日で2週間が過ぎた。墜落現場は武装勢力と政府軍の戦闘が続く危険地帯にあり、調査団の現地入りが遅れていた。

しかしウクライナ軍は同日、調査団を現地入りさせるため、1日間の停戦を発表した。ただし直接攻撃されれば反撃するとしている。

31日に現地入りした監視団は、死亡した298人をしのんで黙祷をささげた。OSCEは、もし停戦が持続すれば、現場から約2時間の地点で待機している専門家も1日に現地入りさせる方針。

乗客の荷物も散乱したまま

これまでに回収された犠牲者の遺体はオランダに輸送されているが、監視団によれば、現場にはまだ遺体や犠牲者の所持品などが、残骸と共に散乱しているという。

現地の気温はセ氏約30度に達する。OSCE報道官は、「私たちの前には遺体が残っている。それはにおいで分かる。まだ適切な捜索が行われていない場所が多数ある」と話した。

一方、ロシアも現地調査団に加わるため、専門家3人で構成する代表団をウクライナに派遣したと発表した。

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