ガザ戦闘、国連の学校攻撃続く、死傷者 避難施設に運用

2014.07.31 Thu posted at 16:37 JST

ガザ市(CNN) パレスチナ自治区ガザでの軍事衝突で自治政府の保健省は30日、ガザ北部にあり住民の退避施設ともなっている国連運営のアブ・フセイン学校をイスラエル軍が同日朝、砲撃し少なくとも20人が死亡したと発表した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は31日、北部ベイトラヒヤにある女子学校近くでも砲弾の着弾があったとも報告した。死者は出ていないが、8人が負傷した。同機関の報道担当者は、戦闘を逃れた住民が避難している同校が標的の攻撃ではなかったと見ている。

30日に砲撃を受けたジャバリヤ難民キャンプ内の学校には住民ら約3000人が身を寄せていたという。国連は死者数は判明していないと述べたが、UNRWA報道官は、寝入っていた子どもが死亡したとし、全世界にとって不名誉な事件と主張した。

国際人権擁護団体のアムネスティ・インターナショナルはUNRWAは避難施設の場所などについてイスラエル軍に17回にわたって伝えており、ジャバリヤでの学校攻撃は戦争犯罪に等しいと主張した。

一方、イスラエル軍の報道担当者は敵戦闘員が同学校からイスラエル軍に発砲したと反論。兵士が銃撃の発生場所に応戦したとし、国連関連施設を使ったハマス側の罪をとがめた。

ガザ内で国連運営の学校が攻撃を受けたのは今月8日の軍事衝突の発生後、6件目。国連や米国などはイスラエルなどに対し交戦での住民保護の積極的措置を求めているが、イスラエルはハマスは学校内にロケット弾などの武器を隠し、近くの避難施設から発射していると反ばくしている。

交戦は30日も続き、100人以上が死亡したとの情報もある。大部分が民間人とされる。ハマス系列のテレビ局によると、ガザ北部の路上の市場近くに砲弾が着弾し、住民らが死亡した。ガザの保健省は死者は17人としている。

ガザの保健省によると、軍事衝突の開始以降の死亡者は1300人以上に達した。ハマスの戦闘員らの死者数は不明。国連は、犠牲者の7、8割は民間人と推定している。

一方、イスラエル軍兵士の死者は56人に増えた。この他、民間人3人が死亡した。

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