ロサンゼルス(CNN) 米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・クリッパーズの長年のオーナー、ドナルド・スターリング氏(80)に代わり、妻のシェリー氏が米マイクロソフトのスティーブ・バルマー前最高経営責任者(CEO)への売却を決めた契約について、カリフォルニア州の裁判所が28日、合法と認める判断を下した。
ロナルド氏側の弁護士は「長い戦いの中の一段階にすぎない」として上訴の構えを示したが、専門家によれば、この判断が覆る可能性は低いとみられる。
バルマー氏はNBA史上最高額の20億ドル(約2040億円)でクリッパーズを買収する予定。シェリー氏側は、8月13日までに売却を完了したいとしている。
シェリー氏は「ロサンゼルスにとってもリーグにとっても、また私たち家族にとっても良い結果になる」とコメント。この2カ月間はよく眠れない日が続いたと明かし、「とにかく終わってうれしい」と話した。
ドナルド氏は今年4月、人種差別発言が明るみに出て非難を浴びた。NBAは同氏に永久追放処分と罰金250万ドルを科し、オーナー権のはく奪に向けて動き出した。
クリッパーズはドナルド氏とシェリー氏が共同で保有していたが、ドナルド氏が5月、2人の医師から精神的に無能力と診断されたことを受け、シェリー氏が単独オーナーとしてバルマー氏への売却を決めた。ドナルド氏側はこれが違法行為だと主張し、売却の中止を求めていた。
NBAクリッパーズの売却、裁判所がゴーサイン