イタリア座礁客船がジェノバに到着、2年かけて解体へ

引き揚げられた船体はジェノバで解体作業が行われる

2014.07.28 Mon posted at 09:59 JST

ローマ(CNN) イタリア中部のジリオ島沖で2年半前に座礁した大型客船「コスタ・コンコルディア」が27日、解体のため最後の目的地となる同国ジェノバに入港した。

同船は4200人あまりの乗員乗客を乗せて2012年1月に座礁した。今月に入って船体を浮かべる作業が行われ、4日間かけてジリオ島からジェノバに曳航(えいこう)された。

コスタ・コンコルディアの事故では計32人が死亡した。ウエーターだったラッセル・レベロさん(当時33)はいまだに行方不明のままとなっており、ジェノバで船内の捜索が行われる。

同時にジリオ島でも同船が座礁していた地点で捜索が続けられている。

解体は2年がかりの作業になる見通し。まずは船内に残っている乗客の手荷物や私物を取り除く。

銅線や配管、内装の一部など、全体の80%以上はリサイクルして再利用される。

座礁現場の海底からは2012年初めの時点で家具や船体の残骸など24トンあまりが回収されていた。

コスタ・コンコルディア、最後の航海

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