パレスチナ自治区ガザ(CNN) パレスチナ自治区ガザ北部で24日、国連の避難所として使われていた学校が砲撃され、国連関係者によると少なくとも16人が死亡、多数が負傷した。犠牲者の数はさらに増える可能性もある。
パレスチナ自治政府はイスラエルを非難する声明を出し、ガザの避難民が標的にされたと述べた。この砲撃で200人以上が負傷し、そのほとんどは女性と子どもだったとしている。
一方、イスラエル軍は、ガザから発射されたロケット弾が、イスラエルに届かずに爆発した可能性があるとした。
国連報道官によると、砲撃された学校の場所はイスラエル軍に知らせてあったという。
病院には負傷者が次々に運び込まれた。泣き叫ぶ幼い娘に寄り添うことしかできない父親の姿もあった。別の場所には1歳の女の子の遺体が安置され、廊下は家族の安否を確認しようとする人たちであふれた。
砲撃から3時間後に現場の学校を訪れたCNN取材班は、多数の死傷者が出た中庭のコンクリートに深さ2.5センチほどの穴が開いているのを発見した。金属片が半径30メートル以内の人たちを直撃したと思われ、壁には8メートルの高さまにまで破片が食い込んでいた。
CNNの取材ではロケット弾やミサイルの残骸は確認できなかったが、複数の目撃者は3~4回の爆発があったと話している。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、米国務省のケリー長官とエジプトのカイロで会談し、「イスラエルとハマス、パレスチナに対し、自分たちの市民を殺害するのは道徳的に誤っていると訴えたい」「戦争を止め、対話を開始しなければならない」と呼びかけた。
ガザの国連避難所に砲撃、死者も