香港(CNN) 台風8号(ノグリ)は8日、沖縄に接近して暴風雨をもたらした。9日にかけて勢力をやや弱めながら九州に接近しており、気象庁などは豪雨に対する警戒を呼びかけている。
米CNNの読者投稿型サイト「iReport」に投稿した沖縄在住の女性は、「貨物列車が向かってくるような風の音がした」「同じ部屋にいる人の声が聞こえないほどだった」と伝えた。この女性は6階に住んでいて、強風で建物が揺れ、車が30センチほど動いたと話している。
沖縄電力によれば、台風の影響で少なくとも10万6100世帯が停電した。約60万世帯に避難勧告が出されたが、実際に避難したのは1000世帯に満たなかった。沖縄の主要空港は閉鎖され、学校は休校、商店なども休業した。
米軍嘉手納基地は8日午前、同基地に所属する兵士や家族に対し、屋外での活動禁止を通達した。
台風の強さは8日の早い段階で、最も強いハリケーンの「カテゴリー5」に匹敵するレベルから、「カテゴリー3」のレベルに弱まった。
しかし台風が接近している九州は、過去数日の大雨で河川が増水し地盤が緩んでいるため、風よりも雨に対する警戒が必要だと専門家は指摘する。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているリード・ワイズマン宇宙飛行士は、宇宙から見た台風の写真をツイッターに投稿。巨大な雲が渦を巻く光景に、「台風ノグリが日本に近付いている。視界全体が覆われた」とコメントを添えた。
台風8号、九州に接近へ