東京(CNN) 東京スカイツリー前で開かれたイベント。黄色いキャラクターが身をくねらせながらステージに登場すると、集まった数千人が歓声を上げ、一斉にカメラを向ける。子どもだけでなく大人にも人気だ。
「ふなっしー」は梨のコスチュームに身を包んだスーパースター。ちまたにあふれるゆるキャラの中でも、飛んだり跳ねたり甲高い声でしゃべりまくったりするふなっしーは、特異な存在感を放ってきた。
出身は梨の産地の船橋市。2年前にユーチューブに登場し、物静かで愛らしいのが普通だったゆるキャラたちとは一線を画す活動的なキャラクターが注目されて、テレビやCMの引っ張りだこに。ユニバーサルミュージックジャパンから歌手デビューまで果たした。
ふなっしーは熊本県のくまモンと並び、日本中のマスコットが集まる2014年のゆるキャラフェスティバルでもスーパースター的存在だった。写真撮影には長蛇の列ができ、バッグやタオル、Tシャツなどのキャラクター商品も飛ぶように売れる。
マーケティング会社のキャラクター・データバンクによれば、国内のマスコット型キャラクター商品販売額は2012年の統計で約1.5兆円だった。各都道府県も観光客を呼び込もうと、ゆるキャラ事業に力を入れる。
くまモンは海外進出を果たし、間もなく台湾のセブンイレブンでキャラクター商品が販売される。ふなっしーの活動はまだ国内止まりだが、いずれ海外に進出する可能性は十分ある。
「ふなっしー」をCNNが取材