前NSA長官、「テロ攻撃は来る」 単独インタビュー

アレキサンダー前NSA長官

2014.06.06 Fri posted at 11:56 JST

(CNN) エドワード・スノーデン元米中央情報局(CIA)職員が国家安全保障局(NSA)による盗聴問題を暴露してから1年。NSAのアレキサンダー前長官は6日までにCNNの番組「アマンプール」に出演し、新たなテロが起きればNSAは、別の側面から不手際を責められることになるだろうと述べた。

「私の考えでは、(テロ)攻撃が米国か欧州で起きる。そうなれば世間の風向きはぐるっと変わるだろう」とアレキサンダー氏は述べた。「NSAはいったい何をやっているのかと」

同氏は今年初めまでNSAを率いた後、サイバーセキュリティー企業を新たに立ち上げている。

「市民の自由やプライバシー、安全保障の線引きに関する議論が必要とされている。私としては線引きというよりはバランスの問題だと思っている。いかに両立させるかだ」と同氏は述べた。

アレキサンダー氏は独連邦検察庁の捜査が両国間の関係に与える影響に懸念を表明

ドイツ連邦検察庁は4日、NSAによるメルケル首相の携帯電話の通信記録を盗聴したとされる問題で刑事捜査を開始したと明らかにした。アレキサンダー氏はスノーデン元職員の告発でひびが入った両国の情報協力関係が、捜査によってさらに悪化しないことを期待すると語った。

同氏は「(両国の)協力は絶対に欠かせない。特にドイツにとってはそうだ。米国はドイツや欧州の同盟国を守るため、非常に多くの情報、特にテロに関する情報を提供しているからだ」と述べた。

逆に米国は欧州から情報を得ていないのかとの問いに対しては、「双方から情報が提供されている。だがテロに関して言えば、欧州諸国は米国の手助けを本当に必要としている」と答えた。

NSAの情報収集活動の廃止の是非について尋ねられると、「活動は合法的で、効果的だ」「失敗があったとすれば、活動内容の(世間への)説明だ」と述べた。

前NSA長官、「テロ攻撃は来る」

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