(CNN) カタールなどのペルシャ湾岸諸国が外国からの旅行者や駐在員に対し、公共の場には露出の少ない服装で出かけるよう呼びかけるキャンペーンを展開している。クウェートではビキニ水着の禁止が提案されたとも報じられた。
カタールはポスターやインターネットでキャンペーンを展開。外国人向けのチラシでは、「カタール国内ではあなたも私たちの一員です。カタールの文化や価値観を守り、公共の場では肩からひざまでを覆う控え目な服装をしてください」と呼びかける。
ポスターには不適切な服装として、袖なしワンピース、お腹を出す服装、タンクトップ、ひざ上丈のスカートや短パンの図柄が掲載された。「(女性の)レギンスはズボンではありません」という注意書きもある。
短文投稿サイトのツイッターなどでもキャンペーンを展開するほか、女性ボランティアにチラシを配ってもらう計画もあるという。
カタール人のほとんどは男女ともイスラム教の慣習に従って伝統的な服装をしている。ただし同国の居住者は外国人が85%を占め、カタール人は少数派だ。
2022年にはサッカー・ワールドカップが予定されており、服装規制の厳格化が訪問者に影響を及ぼす可能性もある。
一方、クウェートの英字紙は、同国の「社会の悪習」撲滅を目指す委員会が、プールや公共の場での女性の「ヌード」禁止を承認したと伝えた。
「ヌード」の定義は不明だが、同紙によれば、ビキニ水着や露出度の高い服装が含まれるという。この提案は、議会を通過し政府が承認すれば法制化される。