(CNN) インターネット検索大手の米グーグルは27日、ハンドルがなく運転手が不要な自動運転車の試作車を発表した。
あるのは「前進」と「停止」のボタンだけ。アクセルやブレーキのペダルもない。
過去に同社が発表した自動走行車は通常の自動車をベースに自動操縦機能を付け加えたものだったが、今回の試作車は一から作られたものだ。
「ハンドルもなければアクセルペダルもブレーキペダルもつかない予定だ。理由は、必要ないからだ」とグーグルは声明で述べている。
試作車は2人乗り。最高時速40キロメートルで走れるという。
グーグルによると、特筆すべきは安全性の高さだという。「センサーのおかげで死角がない。アメリカンフットボールのフィールド2つ分を上回る距離の物体を全方向で検知できる。交差点の多い混雑した道では特に役に立つはずだ」と声明で述べている。
高機能で未来的なだけではない。笑顔を思わせる前面のデザインのおかげで、見た目もかわいらしい車に仕上がっている。
グーグルは試作車を約100台製造し、数カ月以内に試験走行を開始する計画だ。
同社が自動走行車の開発に着手したのは2005年。2020年までの実用化を目指している。