M・ジャクソンがホログラムで復活、賛否両論

故マイケル・ジャクソンさん

2014.05.20 Tue posted at 19:11 JST

(CNN) 米ラスベガスでマイケルが生き返った――。18日に開催された音楽賞「ビルボード・ミュージック・アワード2014」の授賞式で、故マイケル・ジャクソンさんがホログラム映像になってステージに復活し、賛否両論を巻き起こした。

ジャクソンさんのホログラムは実物のダンサーを従えて、最新アルバム「Xscape」(エスケイプ)の中の一曲「Slave to the Rhythm」(スレイブ・トゥ・ザ・リズム)を披露した。

インターネットの短文投稿サイト、ツイッターでは、ミュージシャンのトレバー・モーガンさんが「かっこいい」と称賛した。一方で米誌ニューヨーク・マガジンの娯楽サイト、バルチャーのリンジー・ウェーバーさんは「ホログラムは予想通り、紛らわしくて居心地が悪かった」と批判した。

「何となく怖かった。かっこよかったけれど、奇妙な感じだった」など、賛否どちらともつかないツイートも書き込まれた。

往年のスターがホログラムで復活した例はこれが初めてではない。2012年には米カリフォルニア州の野外音楽祭「コーチェラ・フェスティバル」で2パック、フランク・シナトラ、エルビス・プレスリーの姿がステージ上に再現された。当時、カナダ紙ナショナル・ポストの記者はこの技術を称賛する一方で、「亡くなったスターたちは安らかに眠らせてあげるべきだ」と主張した。

故マイケル・ジャクソンさん

技術はその後、さらに大きく進歩したようだ。「本物みたいで怖かった」というツイートもあった。

ホログラムでの復活には、遺族らも全面的に賛成した。音楽情報誌ビルボードによると、兄のジャッキーさんはマイケルさんが歩いたり踊ったりする姿を見て「涙がこみ上げてきた」という。

米紙ワシントン・ポストのソラヤ・ナディア・マクドナルドさんは「この先、同様のショーが流行する兆しだろうか」と問いかける。ホログラムの技術自体について、マクドナルドさんは「ややぎくしゃくした部分があり、本物よりも任天堂のゲーム、マイケル・ジャクソン・ザ・エクスペリエンスに登場するマイケルに近かった」と批評を書いた。

これに対し、あるファンはツイッターに「ホログラムが完璧でなくても仕方がない。マイケル・ジャクソンは完璧すぎて、再現することなど不可能だということでしょう」と書き込んだ。

M・ジャクソンがホログラムで「復活」

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