カリフォルニア州南部で山火事相次ぐ 死者も

カリフォルニア南部で複数の山火事が発生

2014.05.16 Fri posted at 15:37 JST

米カリフォルニア州カールスバッド(CNN) カリフォルニア州南部サンディエゴ郡で山火事が相次いで発生し、これまでに1人が死亡、約40平方キロを焼く事態となっている。

最初の山火事が発生したのは13日。翌14日にはサンディエゴ郡内の各地で複数の山火事が発生し、一時は30カ所にも及んだ。消火活動の結果、15日時点で山火事の数は8カ所に減っている。

海兵隊の基地キャンプ・ペンドルトンの敷地やその周辺でも山火事が起き、約24平方キロが焼けたという。

郡内の13の学区の学校は16日の休校が決まったほか、サンディエゴ州立大学は卒業式を取りやめた。

現地では最高気温が36~40度という猛暑に加え、記録的な干ばつが続いていた。また消防関係者によれば、例年なら10~11月に吹く強い風「サンタアナ風」が「今年に入って毎月吹いている」という悪条件も重なった。

民家の近くに迫る炎

サンディエゴ郡のダイアン・ジェーコブ氏は「サンタアナ風が5月に吹くなど前代未聞だ」と言う。南カリフォルニアで山火事が多いのは夏の終わりから秋にかけての季節だったが、近年では「1年中、山火事の危険がある」という。

消防関係者によればカリフォルニア州全体をみても、今年は「過去に例がないほど」山火事が多く発生しているという。

当局は今回の山火事の原因を捜査している。相次いで発生したことから放火を疑う声も上がっているが、今のところ逮捕者は出ていない。

カリフォルニア州南部で山火事相次ぐ

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