NFL同性愛選手のキスシーン、批判した選手に処分

セントルイス・ラムズに指名されたマイケル・サム選手

2014.05.13 Tue posted at 12:33 JST

(CNN) 米プロフットボールリーグ(NFL)のドラフトでセントルイス・ラムズに指名されたマイケル・サム選手が同性の恋人と喜びのキスを交わした場面を巡り、一部の選手が不快感をあらわにするなどして謝罪に追い込まれている。

サム選手は10日、同性愛者であることを告白している選手として初めてNFLチームにドラフト指名された。この知らせを電話で受け、ボーイフレンドと抱き合いキスして喜ぶ場面はテレビで全米に放映された。

これに対し、マイアミ・ドルフィンズのドン・ジョーンズ選手は短文投稿サイトのツイッターで、「ひどい」「OMG(オーマイゴッド)」と投稿した。

後にこの投稿は削除されたが、ドルフィンズは11日、ジョーンズ選手に罰金を命じ、研修を済ませるまでチーム活動には参加させないと発表した。同選手の発言は「我々の価値観や規範に沿わない」と判断した。

ジョーンズ選手本人も同日、「私がソーシャルメディアで行った不適切な発言についてマイケル・サムに謝罪する」との談話を発表した。

サム選手はミズーリ大で活躍しドラフト指名を受けた

またニューヨーク・ジャイアンツの元選手でスーパーボウル制覇の経験も持つデリック・ウォード元選手はツイッターで、「悪いけど、マイケル・サムが全国放送のテレビの前であんなことをするのは良くない」「小さな子どももテレビを見ている。ESPNがあんなことを許したなんて信じられない」と不快感を示した。

ウォード元選手はこの発言を巡り、自分や子どもたちが殺人の脅迫を受けたと話している。

ただサム選手のボーイフレンド、ビト・カミサノさんはこうした批判を気にする様子はなく、サム選手の指名を喜ぶツイートを相次いで投稿。2人がケーキまみれの顔で熱いキスを交わす写真も公開した。

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