オバマ米大統領が自虐ジョーク連発 恒例の記者夕食会

今年は自虐ネタを連発したオバマ大統領

2014.05.05 Mon posted at 16:02 JST

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は3日夜、毎年恒例となっているホワイトハウス記者クラブ主催の夕食会で、昨年スタートした医療保険制度改革(オバマケア)のウェブサイトで技術上のトラブルが続出したことなどをネタに、自虐的なジョークを連発した。

オバマ大統領は過去1年を振り返る演説の中で、オバマケアの柱となったオンライン手続きサイト「HealthCare.gov」がシステム障害で大混乱に陥ったことに言及。

自身が1期目の大統領選に勝利した2008年のスローガンは「Yes We Can(イエス・ウィー・キャン)」だったのに対し、昨年のスローガンは、コンピューターの画面が固まって「フリーズ」状態に陥った時などに使う再起動のコマンド、「Ctrl-Alt-Del(コントロール・オルト・デリート)」だったと話して笑いを誘った。

また、ディズニー映画の新作「Frozen(邦題・アナと雪の女王)」のタイトルがコンピューターのフリーズ状態を示す言葉でもあることから、オバマケアのシステム障害が「今年最大のヒット映画になった」と胸を張ってみせた。

オバマ大統領はまた、政権に批判的な保守系の政治家やメディアにも反撃を仕掛けた。

サイトの不具合もジョークのネタに

共和党上院議員が長時間に及ぶ演説で予算案審議を妨害したことと、ニュージャージー知事の側近らが政治的動機で意図的に大渋滞を引き起こしたとされる問題を結びつけたり、保守派の論客らは最近までロシアのプーチン大統領を称賛していたと指摘したりした。

大統領のアフリカ系の出自にこだわりを示してきた保守系テレビ局のFOXに対しては、「私がいなくなった後で懐かしく思い出してもらえるだろう。(民主党の次期大統領候補に有力視される)ヒラリー・クリントン氏がケニア出身だと主張するのは無理があるからね」と語り掛けた。

約20分間に及んだ演説の終盤には、設立100周年を迎えたホワイトハウス記者クラブへの「感謝のビデオ」を紹介。途中でビデオがフリーズすると、「だれか直し方を知らないか」と助けを呼んだ。

そこへオバマケア導入時のトラブルに対応したセベリウス前厚生長官が登場し、「私に任せて。よくあることだから」と、パソコンのキーを打って鮮やかに解決してみせるという演出も用意された。

大統領に続いて登壇したコメディアンのジョエル・マクヘイル氏も、オバマケアの混乱を取り上げ、悪いことが起きた時に「HealthCare.govる」という新語まで登場したとジョークを飛ばした。

今年は自虐ネタを連発 オバマ大統領

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。