銃から頭がい骨まで――米空港の没収品

槌矛を持っていた人は所持理由をどう説明するのだろうか

2014.04.18 Fri posted at 09:53 JST

(CNN) 銃や手投げ弾、人間の頭がい骨、口紅に見せかけた催涙スプレー。米運輸保安庁(TSA)が先ごろ公開した昨年1年間に国内の空港で没収した危険物にはさまざまなものがある。

TSAの公式ブログに掲載された報告によると、全米の空港で昨年没収された銃器は計1813丁。このうち8割に当たる1477丁には弾丸が込められていた。スタンガン、木製や金属製の槌矛(つちほこ)、手裏剣、手投げ弾なども見つかった。中には模型もあったが、本物と同じように没収されたという。

没収された銃器の数が最も多かったのは、利用客が世界一多いことでも知られるアトランタ国際空港の111丁。2位はダラス・フォートワース空港の96丁、3位はヒューストン国際空港の68丁だった。

ブログによれば、銃器を隠そうとする策略はことごとくTSAに見抜かれている。ヒューストン国際空港では、2丁の銃を新聞紙に包み、粉末洗剤の箱の中に埋めて預け入れ荷物にしのばせた乗客がいた。ソルトレークシティーの空港で、非金属製の短刀を釣り糸で首から下げて搭乗しようとした客もいた。

素焼きの容器からは頭がい骨が出てきた

つえの中に仕込んだスタンガンや、口紅型の催涙スプレーもTSAの検査をすり抜けることはできなかった。

ナイフをクレジットカードやベルトの留め具、くしやブラシに偽装したり、靴、保温カップ、コンピューターの記憶装置などの中に隠したりして見つかるケースも多いという。

武器以外の没収品としては唯一、人間の頭がい骨のかけらが紹介されている。フロリダ州の空港で、素焼きの容器の中から見つかった。持ち主は、中に頭がい骨が入っているとは知らずに容器を買ったと話していたという。

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