クアラルンプール(CNN) 航空機の信号発信機開発を手掛ける専門家は13日、行方不明になっているマレーシア航空機のブラックボックスについて、既に電源を使い果たした公算が極めて大きいとの見方を示した。
同機のブラックボックスの開発と製造を手掛けたデュケイン・シーコム社のジェフ・デンスモア氏はCNNの番組に出演し、「(ブラックボックスは)電池切れに達しているか、既に達したことはほぼ間違いない。既に37日目に入り、まだ(信号が)続いていたとしても、極めて微小になっている」と語った。
デンスモア氏によると、デュケイン社はインド洋南部の捜索で探知された信号の解析に協力しており、この信号が人工的なものであることは間違いないと判断した。
ただ、機体の残骸かブラックボックスが発見されない限り、この信号が同機のフライトレコーダーやボイスレコーダーから発信されたものかどうか、100%の確信は持てないという。
信号発信用の電池の持続保証期間は30日。既にその期間は過ぎている。
インド洋南部での捜索はこの日も続いた。過去1週間は捜索範囲を絞り込み続けてきたが、13日は再び対象範囲を大幅に拡大。
オーストラリア海上保安局(AMSA)によると、同国西部パースから約2200キロ北西の海域で、5万7500平方キロの範囲の捜索を行っている。
捜索活動に参加している米海軍の司令官によると、ブラックボックスの電源が尽きたと判断すれば、音波探知機「ブルーフィン21」を海中に投下して海底探査を行う予定だという。
不明機捜索、大きな進展なし