マレーシア・クアラルンプール(CNN) インド洋で行われているマレーシア機の捜索で、最新鋭の音波探知機を装備した英海軍艦「HMSエコー」が7日、中国の巡視船が音波信号をとらえた海域へ向かった。
一方、マレーシア政府高官が6日にCNNに語ったところでは、同機は通信を絶って予定の針路を外れた後、意図的にインドネシアの領空を避けて飛行していた可能性が浮上した。
インド洋の捜索現場では、中国の巡視船が4日から5日にかけて音波信号を検知。英海軍艦はこの信号と行方不明機との関係を突き止めることを目指す。
時間切れは刻々と迫りつつある。同機から発信される信号はあと数日、または数時間で途絶えるかもしれない。この信号は、機体が海上に墜落すると発信される仕組みだが、バッテリーは装置が起動してから約30日で尽きる。
同機が消息を絶ったのは3月8日。既にその30日目を迎えた。ただ専門家によれば、バッテリーはあと数日はもつ可能性もある。
一方、同機の針路についてマレーシア政府高官は、周辺国のレーダー情報を解析した結果、同機はインドネシアの上空を迂回(うかい)する形で同国北部の海上を通過した後、南に方向転換してインド洋に向かっていたことが分かったと語った。
同高官はこれについて、マレーシア機を操縦していた人物がレーダーに検知されないルートを選んで飛行していたとの見方を示した。ただ、誰が何のためにやったのかという謎を解く手がかりは、依然として見つかっていない。
不明のマレーシア機、レーダー回避は意図的か