（ＣＮＮ） トルコ政府は２７日、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」へのアクセスを禁止した。同政府は２０日に短文投稿サイト「ツイッター」を遮断したばかり。
現時点でトルコ国内のネットからはいずれのウェブサイトにもアクセスできない状態が続いている。
政府によれば、ユーチューブに隣国シリアとの戦争の可能性についての政府高官の会話とみられる録音が投稿されたのを受けての措置だという。
同政府でメディア規制を担当するラジオ・テレビ最高評議会も「外相、国家情報機構の長官、軍高官の会話とされるソーシャルメディア上の録音音声について、一時的に放送を禁じることが適切と思われる」と公式ウェブサイトで発表、問題の音声データの放送を禁止すると発表した。
トルコではエルドアン首相や政府高官らの通話内容を盗聴したとみられる録音がインターネットに相次いで流出している。
そのなかにはエルドアン首相に似た声の男性が、息子に対し多額の現金を警察から隠すよう指示している内容の録音も含まれ、首相はこうした録音データについて「モラルに欠けた編集が行われたもの」だと非難している。
トルコでは３０日に統一地方選の投票が行われる。
トルコ政府、今度はユーチューブを遮断