ネット荒らしはサディストの快楽追求? カナダ調査

2014.02.12 Wed posted at 14:22 JST

(CNN) ネットの掲示板やコメント欄で暴言を吐くなどして荒らす「トロール」と呼ばれるユーザーは、他人の苦痛に快楽を感じるサディズムや、反道徳的なマキャベリズムなど「暗黒の4要素」と呼ばれる人格的特徴をもつ傾向が強いという調査結果を、カナダの研究チームが学術誌に発表した。

マニトバ大学などの研究チームは米国とカナダでインターネットを使ってトローリングに関するアンケート調査を実施した。トローリングは「インターネットの社交の場で何の目的もなく行う詐欺的、妨害的、破壊的な行為」と定義している。

アンケートではインターネットの使用時間や、ユーチューブ、ニュースサイトといったサイトへのコメント投稿について尋ねるとともに、心理学で「暗黒の4要素」と呼ばれるナルシシズム、マキャベリズム、サイコパス、サディズムの各要素を測る心理テストを受けてもらった。

その結果、トローリングが楽しいと答えたユーザーは暗黒の4要素のスコアが高く、快楽を求めてトローリングする傾向があることが分かった。

中でもサディズムは特にトローリングと強い関連性があることが判明。研究チームは「トロールやサディストは、他人を苦しめることに喜びを感じる。サディストはただ楽しみたいだけであり、インターネットはその遊び場だ」と解説している。

調査はカナダで心理学を学ぶ学生188人と米国在住者609人を対象に実施。両グループともアンケートへの回答と引き換えに少額(50セント)の対価を受け取っている。

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