火山灰が村のみこむ、被災地の捜索再開 インドネシア

2010年以降活発な活動を見せるシナブン山=1月5日

2014.02.04 Tue posted at 11:49 JST

ジャカルタ(CNN) 大規模な火山噴火があったインドネシアのスマトラ島北部で3日、捜索復旧活動が再開された。火口付近の村が火山灰にのみこまれ、これまでに15人の死亡が確認されている。

スマトラ島のシナブン山は1日に大規模な噴火があり、約700度の火山灰がわずか2~3分で斜面を流れ下り、火口付近のスカメリア村をのみこんだ。現在も噴煙が上がり、上空は火山灰に覆われている。

救助隊は2日も現地入りしたが、安全が確保できないと判断していったん捜索を中断。当局のゴーサインを待って3日朝から作業を再開した。火山から半径3キロ以内の捜索を実施している。

これまでに確認された死者15人と負傷者3人はすべて、スカメリア村で見つかった。自宅の様子を見に来た住民や、被災者の支援活動をしていた学生やボランティアが犠牲になったという。

シナブン山付近に住む被災者が損壊した家の中から私物を探す

シナブン山は2010年にも噴火しているが、死者が出たのは今回が初めて。火山活動が活発化したため2万2000人が仮設住宅に避難していたが、当局の許可を得て半数以上が先月31日に自宅に戻ったばかりだった。

支援団体によると、現在は少なくとも3万人が42カ所の避難所に身を寄せている。政府は警戒警報を発令し、火山の周辺5キロ圏内への立ち入りを禁止している。

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