8歳少年が6人救助後に死亡、祖父助けに戻り 米火災

タイラー・ドゥーハン君=家族提供

2014.01.23 Thu posted at 09:54 JST

(CNN) 米ニューヨーク州北西部ペンフィールドでトレーラーハウスの火災があり、8歳の少年が6人を救出した後、祖父を助けようとして車内に戻り、煙に巻かれて死亡した。

死亡したのはタイラー・ドゥーハン君。トレーラー後部のベッドの上で、大好きだった祖父に寄り添うようにして、一緒に死亡しているのが見つかった。

母のクリスタル・ブルーマンさんはCNN系列局のWHAMに、「本当に、本当に誇りに思う。でも戻って来てほしい」と声を震わせた。

消防局によると、通報があったのは20日午前4時45分ごろ。親類のトレーラーハウスに滞在していたタイラー君は火災に気づいて、中で寝ていた4歳と6歳の子どもを含む6人を起こして避難させた。

6人を救助後祖父を助けようとして死亡

車内にはまだ、体の不自由な祖父が取り残されていた。タイラー君は祖父を助けるために、おばの制止を振り切ってトレーラーの中に飛び込んだという。しかし火は既に後部に燃え移っており、タイラー君は祖父をベッドから抱き起こそうとして、煙と炎に巻き込まれたとみられる。

この火災でタイラー君のおじも遺体で見つかった。また、ペットの猫やウサギ、ハムスターなども巻き込まれて死んだ。

出火原因は調査中だが、当局によれば事件性はなさそうだという。小型トレーラーハウスには大人数が暮らしていたにもかかわらず、煙探知機は設置されていなかった。

8歳少年が祖父助けに戻り死亡

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