投資・低金利・税金対策――2014年の家計戦略は

2014年の家計戦略は?

2014.01.22 Wed posted at 19:41 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 2014年を迎えるにあたり、家計戦略を練り直すという人も多いだろう。米資産運用大手フィデリティ・インベストメンツの調査によると、家計のやりくりを念頭においている人のうち54%が貯蓄を増やすことを考えており、最有力の選択肢となっている。

もちろん貯金を増やすのは良い考えだが、他にも手はありそうだ。今回は2014年に重要になるであろう家計戦略4選を紹介する。

1.リスクの高すぎる投資は避けるべし

2013年の株式市場は好調だった。13年当初よりも多額の資産を株に投入している人も多いだろう。年齢やリスク耐性を考慮した上でポートフォリオを組みかえるには、今が良い機会だ。投資の内訳を見直してみよう。

経験則として1つ言えることがある。資産の中からどのくらいの割合を株式投資に回せそうか判断するには、120から年齢分を差し引けばいい。

例えば、50歳の人であれば、資産の70%まで株式投資に振りわけることができそうだ。

昨年の米株式市場は好調だったが

米資産運用大手のTロウ・プライスのジュディス・ワード氏は「好調な種類株を売却するのは直感的に納得できないかもしれないが、勢いに任せていたところで、値下がりした場合には、より大きな損失を被ることになる」との見方を示す。

2.明細を頻繁にチェックするのは止めるべし

いったん最適な投資配分を見つけたら、そのまま放っておこう。資産は何十年にもわたる貯蓄によって築きあげるものであり、市況変動による短期的な損益よりも、長期的な収入の方が重要だ。

米金融大手シティグループの富裕層向け資産運用部門のジョナサン・クレメンツ氏は「投資信託を買う際は、何年も保有し続けるつもりで購入するものだ。それにもかかわらず、毎日のように口座を見てしまう」と話す。同氏は、もし本当に30年先の退職後を見据えて貯蓄しているのならば、そんなことをしても意味がないという。

3.低金利を利用するべし

持ち家を買ったり、毎月のローン返済額を減らしたければ、今すぐ動こう。

米連邦準備制度理事会(FRB)は毎月の債券買い入れプログラムを縮小し始めている。この縮小を織り込んで、住宅ローン金利は既に上昇傾向だ。家を買うなら、これ以上金利が上がる前に購入するべきだ。30年固定金利が1%上昇すると、10万ドルの借り入れにつき1カ月約60ドル余計にかかる計算だ。

これを機会に種々のローン返済を見直してみるのもよいだろう。自動車ローンや民間の教育ローンを変動金利で借りている場合、支払い金利はプライムレート(優遇貸出金利)に連動するため、今後は返済額が上昇する可能性が高い。

従って、変動金利ローンを完済するまでにあと数年かかるようであれば、この機会に、固定金利に借り換えることができるかどうか、調べてみよう。

4.各種税金を整理するべし

昨年10月の米政府機関閉鎖の影響により、今回の確定申告の時期は10日ほど遅れる見通しだ。つまり、早めに申告しても、税金が還付されるまで、幾分待たねばならない。ニューヨークを拠点に活動する会計士のゲリー・デュボフ氏によると、早く還付を受けたければ、普通郵便よりもオンラインで申告した方がいいという。

さらに、2013年で消滅あるいは縮小される税制優遇措置も多くある。これが将来の税金にどう影響するか、よく調べておこう。

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