(CNN) フランスのオランド大統領は14日の記者会見で、女優ジュリー・ガイエさんとの密会報道に質問が集中したのに対し、「私的な問題だ」と強調した。
オランド大統領はこの日、大統領府での会見で新年の経済政策について約40分演説した。芸能誌がガイエさんとの密会疑惑を伝えてから初めての会見とあって、質疑応答では大統領の私生活に関する質問が相次いだ。
最初の質問で、事実婚パートナーのバレリー・トリルベレールさんは「今もファーストレディーなのか」と問われ、大統領は「私たちにとって今はつらい時間だが、私にはひとつの原則がある。それは、私的な問題は私的に扱うということだ。今この場所で取り上げる問題ではない」と述べた。
オランド大統領とトリルベレールさんは来月、米国への公式訪問を予定している。大統領は会見で、その時期までに状況を明らかにするとの意向を示した。
プライバシー尊重の精神が重んじられるフランスで、こうしたスキャンダルがメディアを騒がすことは異例。トリルベールさんは密会疑惑が報道された直後、体調を崩して入院した。
最大野党、国民運動連合(UMP)のコペ党首は先週末、テレビ局とのインタビューで、密会疑惑が大統領府のイメージを大きく傷つけていると述べ、外国メディアの報道でもこの問題ばかりが取り上げられていると指摘した。
UMPのジュペ元首相も「外国ではフランスたたきの専門家たちが大喜びだ」と話し、騒ぎの波紋が広がっていることに懸念を示した。
仏大統領、「私的な問題」