カリフォルニア州を6分割? 構想は実現可能か

2014.01.02 Thu posted at 16:39 JST

(CNN) 今、米国で政治的に大きな影響力があって文化的にもトレンドセッターとして成長を続けるカリフォルニア州を今後どうすべきか、という議論がある。

著名な投資家ティム・ドレイパー氏は、カリフォルニアを6つの州に分割する案を提唱している。とても正気とは思えないほど大胆な発想だが、ドレイパー氏は真剣だ。同氏の「6つのカリフォルニア」構想は、インターネット上でも徐々に議論され始めている。

現在、カリフォルニア州からは2人の上院議員が選出されているが、たった2人では膨大な数の州民を代弁するのは不可能だ。また州を6つに分割することにより企業間の競争が活発化し、6つの州がそれぞれの事情に適した意思決定や規制の策定が可能になる、というのがドレイパー氏の主張だ。

ドレイパー氏の分割案の良し悪しは判断しかねるが、少なくとも、シリコンバレーを1つの州にするというこの計画に含まれる主要論点を見つけるのはそう難しくない。

ドレイパー氏の案では、シリコンバレー以外の5州は、ジェファーソン、北カリフォルニア、中央カリフォルニア、西カリフォルニア、南カリフォルニアとなっている。

この計画が実行された場合の実際の影響を推し量る能力は持ち合わせていないが、シリコンバレーが他の5州とは比較にならないほど抜きんでた存在になることは容易に察しがつく。また星条旗はどうなるのか。星の数が5つも増えたら大変なことになってしまう。

とは言うものの、カリフォルニアを2分割する案には賛成だ。ただその場合も、現在ある州の1つを削減し、星条旗の星の数を維持するというのが条件だ。

カリフォルニアは、北カリフォルニアとスティーブという2つの州に分けるのが理想と考える。その代りにノースダコタとサウスダコタを合併してダコタ州を創設する。そうすれば星条旗の星の数も50個のままだ。

カリフォルニアを2分割する案は決してとっぴな考えではない。ドレイパー氏によると、1859年の住民投票で、カリフォルニアを2分割する案が圧倒的多数で承認されたが、連邦議会は南北戦争のため実行には移さなかった。

今回もたとえ何が起ころうとも、実際に投票が行われるまでには相当時間がかかるだろう。しかし、たとえ考えるだけでも楽しいものだ。

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